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2020/02/20 17:15

「トレーニングベルトの効果は?」


「パワーリフティングベルトとの違いは?」


ジムに通っている人なら今までトレーニングベルトという言葉をお聞きしたことがあるのではないでしょうか?

多くの人がトレーニングベルトと呼称するベルトには様々な種類があり、トレーニングによって最適なベルト種類が違います。

今回はその種類と使用用途についてご紹介いたします。


「そもそもトレーニングベルトとは?」


皆さんがトレーニングベルトといっているベルトには大きく分けて3種類あるのをご存知でしょうか?
初めに、皆さんがトレーニングベルトとひとくくりにしている筋トレ用ベルト3種類を解説したいと思います。


1、トレーニングベルト

2、パワーリフティングベルト

3、ベンチベルト

に分けられます。先ずは一つ一つその特徴と効果を説明致します。


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1、トレーニングベルト / ウエイトリフティングベルト

厚み:5mm-10mm
メイン素材:革・ナイロンなど
ベルトの形状:背部が幅広で、前部のバックル部分のベルト幅が細くなる
*ウエイトリフティング・トレーニング向け


トレーニングベルトは皆さんが一番見慣れたベルトでは無いでしょうか?今となってはジムに行くと多くの人がベルトをしていますが、殆どの人はこのトレーニングベルトです。
このトレーニングベルトはウエイトリフティングベルトとも呼ばれ、フリーウェイトトレーニングでは体幹部を補強し、パフォーマンスを向上させたり、腰痛を防止したりなどの効果があるベルトのこと。主にはデッドリフトやスクワットなど、体幹部の安定性が重視される種目で効果を発揮してくれます。

トレーニングベルトを上手く使えるようになれば、普段よりも高重量を扱えたり、レップ数が増えたりと、トレーニングの質を向上させられますよ。また、バーベルを担いだままのスクワットや床面から引き上げるデッドリフトでは腰へ負担がかかりがちですが、それを軽減するのも利用目的の1つです。また、ベルトを利用することで腹直筋の活動量が増加したという報告もあり、トレーニング時の体幹強化にも貢献してくれる可能性が十分にあります。このように、パフォーマンスアップ・ケガ予防・筋力強化などの効果のあるトレーニングベルトは、トレーニーにとって不可欠なベルトと言えるでしょう。


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2、パワーベルト / パワーリフティングベルト

厚み:6mm-15mm
メイン素材:革
ベルトの形状:前部・背部ともに同じベルト幅
*デッドリフト・スクワット特化型ベルト


パワーリフティングベルトとはデッドリフトベルトとも呼ばれ、トレーニングベルトとは違い主に高重量を扱う本格的なデッドリフト・スクワットをメインにトレーニングする人が主に使います。トレーニングベルトよりベルトの幅・厚みともに増えるのでサポート効果が増し、主に腹圧をかけやすいとい効果があります。作りはとても頑丈でしっかりしており、いい物だと生涯使える場合もあります。主にデットリフトやスクワットの世界大会で選手が巻くのがこのパワーリフティングベルトです。

しかし、その丈夫さ故に腹部がしっかり固定されるため、フリーウェイトトレーニング時やベンチプレス時には向かず、トレーニングで使える種目が限られます。


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3、ベンチベルト

厚み:5mm-10mm
メイン素材:革
ベルトの形状:前部・背部ともに同じベルト幅、しかし5cm幅くらいの細めベルト
*ベンチプレス専用ベルト


ベンチベルトは初めて聞く方も多いと思います。これはその名の通りベンチプレス競技のためのベルトで、高いブリッジが組みやすいようにベルト幅が50mmほどに設計されています。この幅により、こちにアーチを組みながらしっかり腹圧をかける事が可能になります。


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《そのほかの混合しやすいトレーニングベルト》

4、デップベルト

厚み:4mm-10mm
メイン素材:革・ナイロンなど
ベルトの形状:ベルト幅に一貫性はないが、前部にウエイトを吊るすための鎖またはループがついている
*デップス専用ベルト


ディップベルトは、ディップスをする際より高重量な負荷をかけるために重りを体につなぐためのチェーン付きベルトです。重りをベルトとつなぐ事により自重よりも重い重量でトレーニングができます


トレーニングベルトを選ぶポイント


【1、ベルト幅に関して】


〈前部の幅が細くなるタイプは扱いやすい〉

背部が幅広で、前部のバックル部分のベルト幅が細くなるタイプは、標準的なトレーニングベルトで誰でも使いやすいのがメリットです。装着することで腹圧をかけやすくなりパフォーマンスが向上するだけでなく、腰への負担が減るためケガの予防になるため、BIG3をされる方であれば使っていきたいアイテム。ベルトが細い分だけ腹部への負担が減り、デッドリフト時でも邪魔になりません。

高重量を扱う際の腰への負担軽減や、一般的なトレーニーであれば、このタイプのベルトで問題ありません。迷うようであれば標準的なこちらのタイプを選んでいきましょう。



〈ベルト幅が幅広タイプならパワーが出せる〉

幅の広いタイプのトレーニングベルトはパワーベルトとも呼ばれ、腹部をがっちりホールドしてくれるので、高重量を扱う際のパワーと安定感がメリットです。一方でベルトが10mmを超える厚さで、デッドリフトのように前傾姿勢になる場合はお腹につかえることがあり、慣れる必要があるという注意点も。買ったばかりのベルトだと硬くて使いにくいですが、次第に柔らかくなって馴染んできます。

このタイプは、スクワットやデッドリフトなどの筋トレをされている方であれば誰でもおすすめですが、トレーニングで高重量をどんどんあげていきたい方はこのベルトが最適。パワーリフターにも好まれる本格的なトレーニングベルトです。

 


【2、ベルト厚みに関して】

ベルトの厚みに関しては、薄いものはフィット感は増しますが、安定感が減ります。また物によっては型崩れするといったこともあります。逆に厚い素材は薄い素材よりも安定感は増しますが、固定力がますため動きに制限ができます。
選ぶ際のポイントとしては、姿トレーニング時の勢を保ちたい程度であれば薄め、腹圧をしっかりかけたいのであれば集めを選ぶのが良いでしょう。
・薄い=腹圧はかけにくいが、フィット感がある
・厚い=装着している際、圧迫感はあるが腹圧をかけやすい


【3、ベルトの素材に関して】


〈皮素材〉


革製のトレーニングベルトは、伸縮性が少ないため腹部をしっかり締め上げ、体幹部を強く固定するのに適しており、ナイロン製のものと比べると安定性が高くなります。そのため、自分の体重以上のウエイトを扱おうとしている人や、腹圧をしっかりかけたい人は革製ベルトがおすすめです。また、本革素材の場合、自分の腰に革が馴染みより使いやすい形状に変化することがあります。革製のもののほうが主流で販売数が多く、選べる商品が多いのもメリットです。逆に手洗いができないとういデメリットもあります。


〈ナイロン素材〉


ナイロン製のベルト(ネオプレーンベルト)は、マジックテープ(ベルクロ)で固定する柔らかいタイプのベルトです。体へのフィット感が高く、革に比べれば伸縮性もあるので、トレーニング時に邪魔になったり負担になることがあまりありません。特にジムのマシントレーニングがメインの方や多くのトレーニング種目を取り入れている方にはお勧めのベルトです。ホールド力は、革製のベルトに比べれば劣りますが、ほどほどの強度でトレーニングをされる方や、初心者の方に適しています。また、ナイロン製ベルトはサイズが小さいものも用意されているので、革製のベルトが大きすぎる女性にとっても使いやすいでしょう。カラーバリエーションやデザインもかわいいものが多く、見た目を重視して選ぶのにも適しています。


【4、フックの様式】


〈ピン式〉


主流はピンタイプで、穴の開いたベルトに1本もしくは2本のピンを差し込んで固定する様式ベルトを言います。よくあるタイプのバックルです。1本タイプでも2本タイプでも構いませんが、2本のほうがしっかり固定されるとされ殆どのベルトはこの2本ピンタイプです。しかしベテランのトレニーの方には、脱着が簡単なため1本ピンを選ぶ方も多くいます。↓



〈フックバック式〉


フックを引っ張ることで一瞬でベルトを外せるフックバックル(クイックリリース)などがこのフックバック式です。特にフックバックルベルトは、大会のインターバル時でももたつかずに外せて使い勝手が良いとされます。こちらは特に本格派のパワーリフティングベルトに起用されています。↓



〈レバー式〉


金具部分を引っかけてカチリと止めるレバーアクションタイプのバックルです。こちらも本格派のパワーリフティングベルトに起用されていることが多く、物によってはレバーを自分好みにカスタムができることから人気があります。またピンの抜き差しといった面で上2つより簡単に装着ができると考えられています。なお、レバーベルト(LeverBelt)とはこのレバー式ベルトのことを指します。リバー(Liver:肝臓)という意味ではありませんのでお気をつけください。↓



〈マジックテープ式〉


マジックテープ式は主に、ナイロン性のベルトに採用されており、予め決まられている穴の位置が決められているピンタイプとは違い、微妙な腹圧の違いまで調節ができます。しかし強度といった面では、鉄素材を利用するピン式やレバー式に劣ります。↓



ベルトサイズの選び方

多くの人が購入前にサイズ選びで悩みます。
このサイズ選びはメーカーによって異なりますが、基本的なサイズ選び方法をご紹介致します。


1、先ずはしっかりとしたメジャーを用意しましょう。

2、トレーニング時に着るとされるウエアをきて、まっすぐ立ちます。

3、ズボンが引っかかる骨盤あたりから約4cm上の腹部を計測します。ちょうどヘソの高さ辺りになります。もちろん体の形状によって個人差はあるので気をつけましょう。

【ここで注意ポイント!】

トレーニング用ベルトは腰ではなく、どちらかと言えば腹部に巻きます。その為、お腹を凹ませて計測する人がいますがこちらは間違えです。とちらかと言えば普通の状態でメジャーに緩みが出ないように測ります。

4、自身で計測したサイズとメーカーの指示も元にベルトサイズを選びます。

この時、前後のサイズに当てはまる場合は、小さいサイズを選ぶと良いでしょう。腹圧はキツく巻きつける事によってかかる事と、トレーニングに対するモチベーションにもなり得るからです。 


以上がトレーニングベルトを選ぶ際のポイントになります。

最後に

ベルトを使用する目的は、腹圧をコントロールしたり体幹を安定させたり、腰の怪我予防です。まずはその基本的な効果がしっかりあルカどうか商品選びの際しっかり考慮しましょう。それを考慮した上で、色や形などのデザイン性を選びましょう。中には一生使えるいいベルトも存在します。自分にあった良いベルトを探しましょう。